さくら湖周辺の植物:三春の名木・滝桜
三春滝桜(みはるたきざくら)
所在地
福島県田村郡三春町大字滝字桜久保
交 通
JR磐越東線三春駅より約8km
大きさ
樹高12m、根回り11m、枝張りは幹から北へ4.6m、東へ10.7m、南へ13.9m、西へ14.5mの巨木
樹 齢
植物学者の推定から、1,000年以上
特 徴
エドヒガン系の紅枝垂れ桜(ベニシダレザクラ)。大正11年10月12日に国の天然記念物の指定を受ける。日本三大桜の一つと言われている。
左上の写真は、4月15日、右上の写真は5月14日の様子です。今年は4月13日、満開となりました。
岐阜県根尾村(淡墨桜)、山梨県武川村(実相寺)の神代桜と並んで、日本三大桜として有名な滝桜は、大正11年10月12日、国の天然記念物の指定を受けた名木です。
また、平成2年6月2日「新名木百選」(緑の地球キャンペーンの一環として、読売新聞社と国際花と緑の博覧会協会が指定)に認定されるとともに、人気投票による「名木ベスト10」にも選ばれています。
開花期には、四方に伸びた太い枝から、真紅の小さな花を無数に咲かせ、その様はまさに滝が流れ落ちるかのように見えることから、古来より「滝桜」と呼ばれるようになったと言われています。
滝桜は、ベニシダレザクラで、寿命の長い桜です。それにしても樹齢1,000年と言われるまで長生きしているのは、桜久保というくぼ地にあって、強風を避けることができ、日だまりの中で周りの畑の栄養分をもらっていたためであり、また、昔から人々の滝桜に対する愛護の気持ちによって守られてきたためであると思われます。
滝桜は、江戸時代のころ、すでに京の都にすむ公家や歌人の間でも評判になり、「名に高き三春のさとの滝桜 そらにもつづく花の白波」などと歌にも詠まれています。
平成17年1月15日から17日の朝にかけて湿った大雪(約60cmから80cm)が降り、この積雪によって滝桜の樹、中位から上位部で枝が折れ落下する被害にあいました。
枝の折れ口部分については、植物研究者や樹木医等の指導を受け、処理を行いました。
折れた枝の一部は、ステーションに展示してありますので、お立ち寄りの際に見学いただけます。
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