図書館:ミツバチの世界
ハチ・アブのなかま
ミツバチの世界は不思議がいっぱい!!
ちょっとのぞいてみましょう。
ミツバチの巣と社会
ミツバチには、女王バチと働きバチの階級があります。どちらもメスで、オスバチは繁殖期に少し現れるだけです。1つの集団を作っているミツバチはすべて1匹の女王バチが産んだ子どもたちです。
働きバチ
働きバチは、産まれてから巣の掃除→育児→女王の世話→花粉貯蔵→巣づくり→門番→密や花粉の採集というように順番に仕事を変えていきます。
オスバチ
オスは春から秋にかけてあらわれ、交尾をした後、その場で死んでしまいます。
女王バチ
女王バチは働きバチと違い、幼虫の時にローヤルゼリーだけを食べて成長します。同じメスでもエサの違いで働きバチか女王バチになるかが決まります。
働きバチのからだ
巣の構造
ミツバチは、規則正しい6角形を組み合わせて巣を作っています。この構造を『ハニカム構造』と呼びます。ハニカム構造は、材料が少なくてすみ、しかも軽くて丈夫なのです。
この構造は、軽くて強い素材を必要とする新幹線や宇宙船、航空機の部品にも利用されています。
ハニカム=honey(ミツバチ)+comb(巣板)
はちみつ
ミツバチは、(1)はちみつをとるため、(2)園芸の助け(受粉を手伝ってくれるため)として、昔から養蜂(ようほう)されてきました。
はちみつは、ホットケーキにかけたり、甘くて栄養のある食品として利用されています。
ハチが8の字をかく
あるミツバチが、たくさん蜜のある場所を見つけたりすると、そのハチは巣に戻ったあと、巣の上を8の字をかくように歩き回ります。
このハチは歩きながら、ハネをふるわせ音を出します。音の長さは、670mを1秒として、この音の長さでエサ場までの距離を仲間に教えます。
さらに、8の字をかく方向と、その時の太陽の位置によって、エサの方角も知らせます。
天敵をやっつけろ
ミツバチの敵は、血を吸うダニやオオスズメバチです。特に、オオスズメバチは成虫を殺し、幼虫やさなぎを食べるので、ミツバチの天敵です。
スズメバチが襲ってくると、ミツバチたちは集合し、300匹もの仲間でスズメバチを包んでしまいます。まるでミツバチでできたボールのようになります。
そして、ハネを震わせて熱を出し、45度まで温度を上げていきます。スズメバチは、温度が45度になると死んでしまうからです。しかし、ミツバチたちは、45度以上に温度を上げません。それは、あと3度、温度をあげると、ミツバチたちも死んでしまうからです。微妙に調節しながら、力を合わせて天敵を退治します。
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