国立遺伝学研究所と包括連携協定を締結しました
三春町と国立遺伝学研究所(静岡県三島市)は、国天然記念物である「三春滝ザクラ」のゲノム解析プロジェクトに共同で取り組むため、4月2日に包括連携協定を締結しました。
本プロジェクトでは、樹齢1000年を超えるとされる三春滝ザクラの遺伝的特徴や起源を明らかにするとともに、桜の保全や文化的価値の継承に資する科学的基盤を構築することを目指します。
また、本プロジェクトは、町が別途連携協定を結ぶ福島大学、応用地質株式会社も参加して実施します。
協定締結式について
- 日 時 令和8年4月2日 午後1時30分より
- 場 所 三春町役場2階 大会議室
- 出席者 三春町:町長、教育長ほか 国立遺伝学研究所:近藤滋所長、小出剛准教授、川本祥子准教授ほか 応用生態工学研究所:熊澤一正所長
締結式では、近藤所長と坂本町長が協定書に署名を行い、近藤所長からは「学術的にも地域の宝としてもザクラの価値を高めたい」とのごあいさつをいただき、坂本町長からは「桜の保存育成技術の向上などに寄与することを期待している」とのあいさつがありました。

協定書に署名をした近藤所長(左)と坂本町長(右)
「三春滝ザクラ」ゲノム解析プロジェクトについて
背景
三春滝ザクラは三春町大字滝地内にあるエドヒガン系の枝垂れ桜で、樹齢は1000年を超えるとされています。当時は人為的な桜の交配が現在ほど進んでいなかったと考えられるため、滝ザクラのゲノム(全遺伝情報)には、同時代の桜の遺伝的特徴を伝える重要な情報が含まれている可能性があります。このため、滝ザクラのゲノムを解読し学術データとして保存することは、文化的・学術的に大きな意義があります。
研究概要
三春滝ザクラの若葉を採取し、最新のゲノム解析技術を用いて全ゲノムの完全解読を行います。具体的には、以下の解析を実施する予定です。
- 三春滝ザクラの若葉を採取し、ゲノムDNAを抽出
- 長鎖シーケンス技術を用いた完全ゲノム解読
- 完全ゲノム解読で明らかになったデータにもとづいたゲノム情報解析
期待される効果
本研究によって、以下のような成果が期待されます。
- 三春滝ザクラの完全ゲノム情報の解明
- 枝垂れ桜の形質(枝が垂れる性質)に関わる遺伝子の探索
- ゲノム情報に基づいた桜の保全や後継樹の選定
また、滝ザクラの遺伝情報を国際的な学術データベースに登録することで、世界的にも貴重な古木のゲノム情報として永続的に保存されます。
国立遺伝学研究所について
- 名 称 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所
- 所在地 静岡県三島市谷田1111
- 研究実績 国の特別天然記念物である伊豆大島のオオシマザクラの完全ゲノム解読、エドヒガン古木のゲノム解析など
- 遺伝研HP https://www.nig.ac.jp/
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