令和4年度予算説明
令和4年度の町の予算を紹介します。町の財政状況や事業を町民のみなさんに知っていただくことで、町民のみなさんの声をお聴かせいただき、身近な行政運営を進めてまいります。
令和4年度三春町の基本目標と予算規模
基本目標
わが国の経済状況は、長引く新型コロナウイルス感染症の影響の下にありますが、令和3年9月末の緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置の解除以降は、厳しい状況は徐々に緩和され、持ち直しの動きがみられました。ただし、オミクロン株を含めた最近の感染拡大を含め、最悪の事態を想定した上で各種の対策に万全を期すとともに、経済対策を迅速かつ着実に実行することを通じて、国民の暮らし、雇用や事業を守り抜き、経済を自立的な成長軌道に乗せるとしています。
また、本町でも新型コロナウイルス感染症の影響による個人や事業収入の減少により、令和3年度の町税収入の予算額は大幅な減額を見込んでいましたが、令和4年度は企業の業績悪化からの回復傾向が見られ、法人税町税の増加が見込まれており、さらに固定資産税等の増加により町税の増収を見込んでいます。
しかしながら、依然として自主財源の確保が課題となっており、依存財源である地方交付税等の比率は高い状況にあります。
これらの状況を踏まえ、令和4年度の予算編成に当たっては、将来に向け持続可能な行財政運営を確立するため、事業のコスト意識を持ち、効果を十分に検証し、継続ありきではなく積極的に見直すこと、町民の声を施策に適切に反映することとし、真に必要とする内容を精査したうえで財源を確保するなど、健全財政を維持できるよう努力したところであります。
一方で、令和4年10月に天然記念物指定100周年を迎える三春滝ザクラ記念事業に関する経費、小中学校や公共施設等の改修に関する経費、子育て支援や幼児教育環境の充実に関する経費、さらには、町民が安心して生活するための社会保障費や移住定住・交流人口の拡大につながる取り組みに関する経費などに財源を重点的に配分し、予算を編成したところです。
予算の執行にあたっては、町民や議会、各種団体等からのご意見を聴くとともに、課の枠組みにとらわれることなく協力体制を整え、組織横断的な連携を図りながら取り組む考えであります。
施策への取り組みを通じ、町民が自立的で豊かに暮らすことができるような「夢」や「将来への希望」を持てるまちづくりを進め、第7次三春町長期計画に掲げる将来像である「豊かな自然・歴史・文化に育まれ未来に輝く元気なまち 三春」を実現してまいりたいと考えております。
会計別予算規模
令和4年度の予算総額は、145億1,980万円であり、令和3年度と比較すると5億5,629万円の増(+4.0%)となっています。また、一般会計の予算規模については、81億1,405万円であり、令和3年度と比較すると4億1,121万円の増(+5.3%)となっています。
<一般会計とは>
町税や地方交付税などを主な財源として、福祉や教育、道路や公園の整備など、さまざまな分野の仕事を行うための会計で、多くの事業やサービスは、この一般会計で行っています。
<特別会計とは>
国民健康保険や町営バスのように、保険料や使用料などの特定の収入により特定の事業を行うため、一般会計と区分して設けられている会計です。
<公営企業会計とは>
地方公営企業法の適用を受けて、地方公共団体が経営する病院や水道事業のように、その事業収入により経営を行うために設けられている会計です。
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