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歴史民俗資料館の常設展|三春町歴史民俗資料館

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三春町歴史民俗資料館 常設展

常設展示

当館の常設展は、「きのうの三春」「はるかな三春」のふたつのテーマから構成されています。

「きのうの三春」は、民俗資料を中心に展示しています。商家の店先や農家のいろりばたを復元しており、少し昔の人々の暮らしの様子を垣間見ることができます。
「はるかな三春」では歴史資料を中心に展示し、縄文時代からの三春の歴史に触れることができます。また、三春城及び城下町の当時の姿(近世、秋田氏の時代)を再現した、「三春城VR」をご覧いただけます。

また、三春町出身の登山家・田部井淳子氏の愛用品を常設展示しています。

きのうの三春(民俗)

三春の郷土玩具

三春を代表する玩具に、張子人形や三春駒があります。江戸時代、領内の高柴村(現郡山市西田町高柴)でつくられはじめたこれらの玩具は、優れた造形と美しさにより、現在も高く評価されています。ここでは、江戸時代につくられた張子人形の優品、明治時代につくられた三春駒を展示しています。

三春の職人

三春城下町には、鍛冶屋・塗師・提灯屋・石屋・下駄屋・桶屋・大工など、多くの職人がいました。第二次世界大戦後の社会の変化により、次第にその数も減り、現在では伝統的な職人は少なくなりました。ここでは、職人が使用した道具類を展示しています。

三春の商家

近代の三春を代表する産業として、養蚕と葉煙草が挙げられます。現在は養蚕を営む農家は少なくなりましたが、昭和40年代ごろまでは盛んに生産されていました。このコーナーでは、繭や生糸を扱った蚕物商の店先を復元しています。

農家のいろりばた

農家のいろりばたは、一家団らんの場であるとともに、炊事、食事、応接間をかね、さらには仕事の場でもありました。国の重要文化財に指定されている中山家住宅の一部を再現しています。

農家のしごとの道具

農家の山仕事・野良仕事では、背負う(ショイ籠・ヤセウマ等)・運ぶ(天秤棒)・作る(ツマグツ型等)・獲る(ドジョウとり棒・ドウ等)といった作業に使う道具が多くありました。これらの道具は、農家の暮らしを支える大事なもので、しかも自らが制作したものが多かったようです。

蚕さまから生糸まで

養蚕が盛んだった三春には、養蚕の道具がたくさん残されています。今ではほとんど使われることもなくなりましたが、これらの道具には先人たちの苦労と工夫を随所に見ることがます。

三春の祝儀折物

結納など、祝儀に際して使われる水引は、大正時代に現在のような立体的な細工に発展したといわれています。三春には、繊細で華麗な水引細工の技術が伝えられていました。

信仰と民俗芸能

三春には、祭礼やそれに伴う民俗芸能がたくさん伝えられています。長獅子・三匹獅子・太々神楽、奇祭(きさい)として有名な水かけ祭など、多様な祭りを見ることができます。また、オシンイメサマのような民間信仰もありました。

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はるかな三春(歴史)

縄文人の祈り

三春町内には多くの縄文時代の遺跡が残されており、一万年もの昔から人々が暮らしていたことがわかります。実沢の堂平遺跡や大滝根川沿いの西方前遺跡、柴原A遺跡からは敷石住居跡や配石墓などが発見され、ほかにも当時を物語る多くの遺物が出土しています。土器や石斧、矢じり、土錘など生活や狩猟の道具をはじめ、イヤリングなどの装身具、土偶や石棒など信仰にかかわる出土品がたくさん出土しています。

戦国大名田村氏

田村氏は、義顕・隆顕・清顕の3代にわたって、戦国時代の田村地方を治めました。天正18(1590)年、豊臣秀吉の奥州仕置きで改易となった田村氏は、清顕の一人娘愛姫が伊達政宗の正室であったため、後に伊達家の分家として再興され、後に一関を治めました。ここでは、数少ない田村氏関係の資料とともに、伊達政宗の黒印状などを展示しています。

三春と雪村

戦国時代の画僧、雪村周継は、雪舟とならび称される水墨画家です。晩年、三春の李田村(現郡山市西田町)に庵を結び、意欲的に制作に取り組みました。ここには、雪村が描いた絵の複製とともに、江戸時代に雪村を偲んで興された「雪村庵」にかけられた扁額を展示しています(「奔馬図」展示の際はホームページ上でもお知らせします)。

会津領から松下時代/三春藩主秋田氏

田村氏の改易後、三春は伊達領、次いで会津領となり、江戸時代になると加藤明利・松下長綱を藩主にむかえました。正保2(1645)年8月には、秋田氏が常陸宍戸から三春へ転封し、その後11代にわたって三春を治めました。 ここには、藩主が使用した道具類・甲冑をはじめ、歴代藩主の書状や将軍からの黒印状を展示しています。

三春と学問

三春藩は、天明年間(安永年間とする説もあり)に藩校を創設し、藩士子弟の教育に力を注ぎました。また、寺子屋のような庶民の教育の場にも藩士が作った教科書が使われました。佐久間庸軒らによる最上流和算の普及が、幕末から明治期にかけてあったこともここで展示しています。

戊辰戦争と三春

戊辰戦争では、三春藩は奥羽列藩同盟にやむを得ず加わりましたが、新政府軍の三春城総攻撃の直前に降伏し、戦火を免れました。ここには、戊辰戦争時の資料をはじめ、明治時代初頭の三春の様子を記した資料を展示しています。

旅と絵図

江戸時代の旅の道具と、街道や城下町の絵図、さらに三春城の復元模型も展示しています。

三春城VR

VR(バーチャルリアリティ)技術を活用し、三春城及び城下町の当時の姿(近世、秋田氏の時代)を再現した、「三春城VR」をご覧いただけます。

再現された三春城をツアー形式で移動するもので、大型ディスプレイや、専用ゴーグルで体験できます。

詳しくは、三春城と城下町特設サイト・三春城VRをご覧ください。

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