役場庁舎の今昔物語|歴民コラム|三春町歴史民俗資料館
印刷歴民コラムについて
三春町歴史民俗資料館より、三春町の歴史や文化、ゆかりのある人物伝、資料館に収蔵されている資料などについて、コラムをお届けします。
※掲載している情報はコラム執筆時点のものです。
歴民コラム
「役場庁舎の今昔物語」
いよいよ新しい役場庁舎の建設が始まりましたが、現在の庁舎が建てられたのは今から約50年前、昭和40(1965)年に完成しました。
同年11月、三春町合併10周年とその年の2月に火災に見舞われた三春中学校舎復旧完成を記念して、3日間の盛大な祝賀行事とパレードが行われました。
広報みはる(昭和40年12月1日発行)には、当時の様子が次にように書かれています。
「三春小学校を出発した旗行列は、参加児童生徒約千五百人、手に手に日の丸と町旗をもって整然と行進、観衆の拍手を浴びました。(中略)沿道は、二万余の観衆で埋まり、町はじまって以来の大パレードでした。」
今まさに新庁舎が建てられようとしている場所には、かつて東北電力三春支所と三春警察署がありました。
また、「オリンピック大行列」と書かれた幕と五輪を飾り、聖火を乗せたトラックがあるのは、ちょうど前年の昭和39(1964)年に東京オリンピックが開催されたからでしょう。
奇しくも来年、令和2(2020)年には、56年ぶりに再び東京でオリンピックが開催されます。
現在の庁舎と同年に完成した旧三春中学校の校舎はすでに無く、現庁舎もその役目を終えればまもなく無に帰ることとは思いますが、現庁舎が完成した当時について少しでも思いを巡らせていただけたら幸いです。
(2019年10月)