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要田地区|三春の地域と文化財(たからもの)5|三春町歴史民俗資料館

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歴民コラムについて

 三春町歴史民俗資料館より、三春町の歴史や文化、ゆかりのある人物伝、資料館に収蔵されている資料などについて、コラムをお届けします。
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三春の地域と文化財(たからもの)5

要田地区

要田地区は、三春町の北東に位置します。
江戸時代の熊耳・笹山・荒和田・南成田・北成田の5村が、明治22年の町村制施行に際して合併し、その中心地にあたる熊耳の小字要田を村名としました。
その後、昭和30年の町村合併で三春町と合併しましたが、同32年に荒和田・笹山と熊耳・南成田の一部が船引町に分町されました。
そして、同38年に笹山・要田(旧熊耳の一部)・成田(旧南成田の一部)・荒和田の一部が船引町から三春町に再分町されました。
これにより、三春町に戻った旧笹山は大字庄司となり、荒和田は南成田に含まれることとなり、現在の大字が確定しました。

八島川と御祭川の上流にあたり、西は三春・御木沢地区、北西は本宮市(安達郡旧白岩村)、北は沢石地区、東は旧要田村を含めた田村市(旧文珠村)と接しています。
中央から南東にかけての地域が田村市になったため複雑な立地ですが、特に熊耳は国道288号線が通り、JR要田駅や磐越自動車道船引三春インターチェンジもあり、交通アクセスが良いことから大平工業団地が造成され、多くの企業が活動しています。

各地区の主な社寺としては、熊耳では熊野神社(旧熊王子大権現)があるほか、神山に古志王神社、古内に八雲神社、古殿に菅原神社などがあり、臨済宗の宝樹寺(字寺)には薬師堂もあるほか、古殿には十一面観音堂があります。
南成田には白光内に春日神社があり、江戸時代はその別当の文珠院もありました。
北成田では、広畑に成田神社があるほか、七郎内に津島神社(旧牛頭天王)があります。庄司(旧笹山)には、三輪神社と笹山神社があり、寺院も真言宗の大聖寺と曹洞宗の満円寺があります。

指定文化財は、町指定天然記念物の南成田の大桜だけですが、写真スポットとして人気がある平堂壇の桜(北成田)や、フンドのハス池(熊耳字古殿)のような美しい景観や、成田地区を中心に小型の古墳とされる墳丘が多く分布するほか、熊耳館跡やこや館跡、西小屋館跡といった中世の館跡もあります。

南成田の大桜は、地元の方々が保存団体を立ち上げて、草刈りや施肥のほか、開花期にはイベントを開催して、観光客をもてなしています。
また、庄司地区では現在の行政区分を超えて、三輪神社神楽保存会により、三輪神社と笹山神社で太々神楽や三匹獅子舞を継承しています。

ほかに、昭和期に三春人形の復活に貢献した小沢民芸が、南成田千代川で工房を営んでおり、三春町内では唯一の県から伝統的工芸品の指定を受けて、優美な三春人形を製作しています。

(2026年8月)

南成田の大桜

南成田の大桜

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