秋田俊季とタバコ|Web資料館|三春町歴史民俗資料館
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秋田俊季とタバコ
「秋之夜之夢噺」(個人蔵)という史料には、三春藩秋田氏歴代藩主のエピソードが記されています。
真偽とりまぜたエピソードの中に、初代俊季について、次の話が載せられています。
俊季はタバコが好きだったようです。
3月か4月のころ、タバコの火消しを持ってくるよう声をかけたところ、誰もやってこなかったそうです。
俊季は、御殿を歩き回って家来を探しましたが誰もいません。
それもそのはず、家来達は、春の陽気に誘われ、三春城三階櫓の辺りで駆けくらべをやっていたのです。
家来達の遊びが終わった後、俊季は咎めることもせず、何の話もしなかったそうです。
俊季のタバコ好きはすさまじく、狩りに出かけた時は、馬の口取りをする中間のキセルを使ってタバコを吸ったそうです。