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三春町の文化財 旧吉田家住宅 母屋・紫雲閣

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旧吉田家住宅 主屋(国登録有形文化財)

福島県旧吉田家住宅主屋05_庭から北東棟の外観

指定名称

旧吉田家住宅主屋(きゅうよしだけじゅうたくおもや)

員数

1棟

年代

明治28年頃

構造及び形式等

木造平屋一部2階建、瓦葺、建築面積156㎡

指定の区分

国登録 有形文化財(建造物)

登録年月日

2020(令和2)年8月17日

所在地

福島県田村郡三春町字大町82
※三春町文化伝承館として公開中。利用案内等はこちらをご覧ください。

所有者

三春町

概要

旧吉田家住宅は、生糸商人の吉田誠次郎によって建てられた居宅である。
誠次郎は、田村郡駒板村(元郡山市中田町駒板)の吉田常三郎の次男として生まれ、三春町中町の商人・釜屋宗像善吾の次女と結婚して養子となった。
誠次郎は、東京や横浜の生糸問屋と取引し、外国人向けに錦絵や書画、骨董の販売を行い金融業も営んだことで、一代で財を築いた。
宗像家からの分家を機に、三春町字大町に新たな居宅を建築し、商いの過程で得た建物に関する意匠や造作、材料などに関する知識と財力を活かして主屋や土蔵、離れなどを建築した。

主屋は、いずれの部屋もふんだんに銘木を使い、天井や建具、欄間、棚に至る細部の造作まで、部屋ごとに異なる意匠で構成される。
これは、誠次郎の建物への強い関心によって東京や横浜で銘木を買い付けした成果であり、三春町を含む福島県内では当時見られない大変凝った数寄屋造りの建物であった。

旧吉田家住宅 紫雲閣(国登録有形文化財)

旧吉田家住宅紫雲閣

指定名称

旧吉田家住宅紫雲閣(きゅうよしだけじゅうたくしうんかく)

員数

1棟

年代

明治28年頃

構造及び形式等

土蔵造2階建、瓦葺、建築面積48㎡

指定の区分

国登録 有形文化財(建造物)

登録年月日

2020(令和2)年8月17日

所在地

福島県田村郡三春町字大町82
※公開中(入館料がかかります)。利用案内等はこちらをご覧ください。

所有者

三春町

概要

生糸商人の吉田誠次郎は、先述の通り宗像家からの分家を機に、三春町字大町に新たな居宅として主屋や土蔵、離れなどを建築したが、特に離れは、隣の紫雲寺に由来する「紫雲寺」と呼ばれ、誠次郎の趣味であった謡曲の練習や披露の場として展望の良い高台に建てられた。

旧三春藩城下町内には江戸期から土蔵造が数多く建てられたが、内部の装飾まで凝った蔵座敷は稀有な存在であった。
主屋と同様銘木などの良質な材が多用されており、ベランダなどの洋風的な構成や、龍の彫刻などの中国風の意匠なども取り入れるなど、多彩な工芸技術を駆使した建物である。

参考

文化伝承館・紫雲閣(利用案内ほか)

三春町文化伝承館 旧吉田家住宅リーフレット (3MB)

地図

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